テーマ:他職種から看護師へ
責任の重さ
介護福祉士からみた「看護師」
高校卒業後、老健で介護福祉士として働き、看護学校の資金を貯めました。
介護福祉士からみた看護師は、たとえオバさんであってもカッコよくみえました。
テキパキ仕事をし、利用者の変化に気づけるベテラン看護師が多かったです。
介護福祉士では出来ない行為が多く、採血やルート確保、処置、Dr介助ができる看護師への憧れがどんどん募りました。
利用者の家族からも「看護師?介護士?」、「あぁ~。看護師さん呼んでもらえますか?」など、社会的な面でも歯痒いことが多かったのを覚えています。
介護福祉士の時は、嘔吐時や急変時、発熱時など看護師に報告し、看護師が対応するなど、介護の目線でしか行動できませんでした。
看護師になって感じた「責任の重さ」
今看護師になって思うことは、責任の重さです。
介護福祉士に比べて求められるものが多く、生命に関わる場で働く意識が高まりました。
微量点滴や、シリンジポンプなど数ミリ単位で命を左右するものがあり、学校時代や新人時代は、「先輩看護師ってスゲ~」って尊敬してました。
より人間に関わることのできる魅力の中に、責任の重さを痛感しました。
介護はあくまで自立支援・日常生活援助、看護はプラス治療関連技術・アセスメントといった感覚です。
介護と看護では求められるものが少し違うと身をもって体験しました。
しかし今は、介護も看護も経験できたことに感謝しています。
それぞれの専門職に求められるものが違うわけだから、専門職ごとに力を発揮して、最終的にその力を1つにまとめて利用者さんや患者さんを良い方向に向けられたらいいのではないでしょうか。