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【連載】ナースに英語は必要かしら?

第12回 “選ばれる時代”のキーワードは「英語力」

  • 公開日: 2014/1/6
  • 更新日: 2020/10/21

 

国際化の時代、看護師にも英語は必要でしょうか? 移住者や観光客が増えているから、というのはもちろん、実はそれ以上に、看護師に英語が必要なワケがあるのです。看護師と英語の深ーい関係を、英語教育の現状に触れながら、解き明かしていきます。


買い手市場で“選ばれる力”とは

看護大学設立ラッシュの一方で、医療費削減政策「看護師の大リストラ」が始まる。近い将来、看護師の売り手市場は逆転し、看護師が“選ぶ”時代から“選ばれる”看護師過剰時代へ突入する-そのような見通しは以前述べました。

ひとたび採用側の買い手市場となれば、ほしい人材の絞り込みが当然起こるでしょう。

採用側がほしいのは、国が本気で取り組む観光立国政策と東京オリンピック需要にかなう条件をもち合わせた人材。つまり、増加する外国人患者に対応でき、世界最高水準を誇る日本医療の弱点を補える「英語力」をもつ人材です。

こうした流れは、なにも医療に限った話ではありません。すでに国際社会を踏まえ、専門知識と語学力をもつ人材を採用する動きは、あらゆる分野で定着しつつあります。

この時代、志望の企業に就職できるのは、採用側が求める必須条件をクリアし、「選ばれる力」を磨いた期待される優秀な人材です。

看護師安定神話の崩壊とともに看護師は、一般企業をめざす学生や会社員と何ら変わりない就職戦線を戦うことになるでしょう。
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資格だけの看護師を瞬時にはじく新しい採用方法

毎年、約50~60万人の新卒予定者が就職活動に挑むといわれています。

真新しいスーツに身を包んだ学生が合同会社説明会などで長蛇の列を作るのは、毎年おなじみの光景です。しかし、こうした採用方法も近年増えつつあるインターネット応募の一般化で姿を消すかもしれません。

その理由は、応募者追跡システム(ATS:Applicant Tracking System)の導入です。

ATSとは、インターネット上で応募された履歴書をコンピュータが解析し、採用条件に適した人材を絞り込むシステムです。

現在、アメリカでは一般企業やほとんどの病院が、新卒・中途採用問わずこのシステムを導入しています。

簡単にシステムを説明すると、病棟看護師の場合、採用担当者がほしい人材のキーワードを決定します。例えば、「大卒」「英語力」「3年以上の急性期病棟経験」などです。

コンピュータはこのキーワードをもつ履歴書だけを選別し、採用担当者に「適任応募者」として通知します。

応募者が1万人、10万人であっても、採用担当者はATSを通して条件に合った人材を瞬時に見つけることができるのです。一方、はじかれた看護師の履歴書は、人の目に触れることはありません。

このシステムは、応募書類をさばくだけで相当な負担を強いられる採用側にとって、大幅な時間短縮とコストパフォーマンス、革命的な効率性をもたらします。

日本では、まだ馴染みの薄いシステムですが、すでにアメリカ・イギリス・フランス・カナダ・シンガポール・中東地域で普及しており、日本上陸も間もなくといわれています。

就職応募者が殺到する人気企業からこのシステムは導入され、一気に採用方法の主流となるでしょう。

情報化・インターネット社会は、1~2年でこうした新しいシステムを一気に浸透させる力があります。看護師過剰時代が到来すれば、アメリカ同様に、日本の病院でもこのシステムは一般化することが予測されます。

次回は最終回、未来を読もう! ナースに英語は必要だ!についてです。

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