テーマ:患者さん・その家族からの「忘れられない一言」
笑ってくださいの一言
精神科の実習で受け持った患者さん
学年のときに患者さんから言われた一言です。
精神科のデイケア実習最終日、患者さんとスタッフと大勢で、近くの神社に出かけました。
一週間という短い期間の実習でしたが、受け持ち患者さんもいました。
その受け持ち患者さんは高齢者で歩行時足が上がらず転倒のリスクがある方でした。
動転していた私にかけられた、思いがけない言葉
患者さんと一緒に歩いていた時に木の根っこに躓いて転倒してしまい、頭を打ってしまいました。
気が動転して、どうしよう自分のせいだと思いました。
患者さんは、直ぐに車で病院受診となりました。
患者さん達がデイケアに戻り、それぞれ帰宅なさる時に、受け持ちとは別のよくお話をした患者から言われたのが「笑ってください」という言葉でした。
ナースとしての表情や言動の大切さ
きっと、落ち込んでしまって自分では笑顔を絶やさないように気をつけていたつもりでも、表情が引きつって、強張っていたのが患者さんには分かっていたのかもしれません。
その一言で、患者さんは私のことを見てくれていたのかなと嬉しさ1割と情けなさ9割で、その後の反省会で号泣してしまいました。
患者さんは医療者をよく見ているんだなと思い、私たちの表情や言動は患者さんに良くも悪くも影響を与えるんだと改めて学ばせて貰いました。