• 公開日: 2015/9/9
  • 更新日: 2018/12/13

「このケアの根拠は?」聞いたのは、指導者ではなく…

テーマ:患者さん・その家族からの「忘れられない一言」

それは看護師さんがやりたいことでしょ

kyunyu

意識レベルクリアの患者さんへ…

CBAG、抜管直後の40歳台の患者。意識レベルClear。
看護師「○○さん、口に入っていた管が抜けたのでこれからはご自分で痰を出していただかなくてはならないんですが、痰が出やすくするお薬の入ったネブライザーをさせていただいてもいいですか?」
患者「嫌だよ、なんだよそれ、やりたくない。構わんといて。」
看護師「痰がでないと肺炎になる恐れがあるんで、できればやらしていただきたいんですが・・・」

患者さんが拒否した理由

患者「だから、嫌だって言ってるじゃん。そんなことやるって聞いてなかったし」
看護師「再挿管のリスクが高くなるんですが・・・痰はご自分で出せそうですか?」
患者「出せます。そもそも、それって本当に必要なの?
【俺に必要だからやるのではなく、あなたがやりたいからやるんでしょ?】」

患者さんが教えてくれたこと

USN(超音波ネブライザー)は、術後患者にはルーチンで行っており医師のオーダーにもあったのでその必要性を考えずに、行っていた。
この患者の言ったセリフがあまりにも的を得ていたので、流れ作業で業務を行っていたことに気づき、反省をした。
本来であれば患者に必要なケアをアセスメントしてから行うのが専門職だが、患者に必要なことと看護師がやりたい(業務としてやらなければならないこと)は違うと実感した。

●執筆●かづき さん

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