• 公開日: 2014/10/18
  • 更新日: 2018/12/13

看護師六年目の私が、被災地支援活動へ

テーマ:東日本大震災を経験して

震災約1ヵ月後の支援を経験して思ったこと

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20歳後半で看護師免許を取り、6年目の春に東日本大震災が起こりました。
震災当日は日勤でした。東京在住ですが、ワゴンが揺れるほどの地震でした。すぐに見たテレビには目を覆うような光景が映し出され、その後の報道でも震災の被害の大きさが伺えるものでした。看護婦として何かできることはないのかとモヤモヤしていた時に、系列病院への支援募集があり、真っ先に応募しました。

被災地での支援活動

宮城県への支援でした。病院に寝泊まりし、日中は近くの公民館へ医師とともに出向き、健康相談や避難されている方の顔を見ながらお話しし、具合の悪そうな方を医師につなげるなどを行いました。
避難生活は大変だったと思います。食料はあるけど、菓子パンやカロリーメイトみたいなもの、おにぎり、味噌汁も時々はあるみたいですが、全員に配給されるわけではありません。地べたには隙間のないほどに布団や敷物が並べられていました。そのような状況を目の当たりにし、私にはどのような言葉をかけていいかわかりませんでしたし、かけられませんでした。

支援活動を通して

看護師としても医師・被災者の方のサポートにも素早く対応できませんでした。行けば何か役に立つかもと考えが甘かったと反省しました。もっとできる看護師が支援に来ていれば・・・と後ろめたい気持ちにもなりました。
学生・新人時代などに学んだ知識を忘れてしまうのは仕方ないと思います。だからこそ、常に初心に戻ってバイタルサインや疾患についてなど忘れないように定期的に学習することや、新しい事への積極的な関心など看護師として必要なんだと感じました。

●執筆●りんさん

このエッセイは 「ナースエッセイ」 にご応募いただいたものです。
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