ナースエッセイ

エッセイ

ナースのちょっとイイ話

認定看護師として働いていくのは、きれいごとではないけれど。

2014/10/15

テーマ:目指せ!認定看護師

「何とかしてくれ」と訴えかける視線に何もできなかった自分

自身のうつ病を経て

私は3年前に、緩和ケア認定看護師の資格を取得しました。

そこまでの過程の中で、うつ病を患い「看護師を続けることはできないのではないだろうか」という時期も3年ほど過ごしましたが、夢は捨てられず、看護師以外の仕事を考えることもできず、資格取得をして今に至ります。

essay26

きっかけは卒後5年目

緩和ケア…という言葉もあまり耳にしたことがなかった卒後5年目。
病棟で終末期の患者さんがどんどん衰弱し、食べることが難しくなり、話すこともできなくなり、動けなくなり、という過程を経ていました。
それはこれまで関わった患者さんと何ら変わりなかったのですが。
痛みがずっと、その方を苦しめていました。
鎮痛剤は使っていましたが、うまく痛みが取れず。あまりの苦痛と衰弱に声も出ない患者様が、部屋に入った私に目で訴えかけるんです。
「何とかしてくれ。苦しいんだ。死にたくないんだ。」
と。
その場にいることが辛く、何をしていいのかもわからず、何もできず。
そして、周囲にいる家族にも同じように目で訴えかけられる毎日でした。

がん看護を極めたいという思い

その方と出会い、がん看護に興味を持ち、私にできることはないのかと考え、がん看護を極めたいと思い、様々な方法を検討し試しました。

「私に何かできないか」なんて、そのころはずいぶんと上から目線で(笑)、自分が何とかしなければという使命感も強くありました。

今は、患者さん・家族と肩を並べ、一緒に最期の時間までを歩ませていただける。その存在でいられることに、ありがたさを感じています。

まだ経験も未熟で、やりたいことはたくさんありますが。
こうやって多くの人と出会い、別れ。自分も大きく成長しています。

これから目指す方へ

認定看護師として働いていくのは、きれいごとではないです。
金銭面でも勤務の面でも、まだまだ配慮は不十分で。自分の休日や給料を使って自己研鑽を続けたり、プライベートを犠牲にして研究したり。
だから、理想だけでなろうとは思わず。
自分にとって、認定看護師という資格が必要不可欠だと感じ、周囲が応援してくれ支えてくれる環境にいることができたら、目指してみてはどうでしょうか。

●執筆●柚奈 さん

このエッセイは 「ナースエッセイ」 にご応募いただいたものです。
あなたも「想い」を綴ってみませんか? ご参加は こちら から!

ナースのちょっとイイ話の新着

エッセイの新着

検索