• 公開日: 2014/3/24
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

【統合】Aさん(40歳、女性)は、集中豪雨による土砂災害で自宅が倒壊した。地元公民館に介護が必要な両親と避難し、Aさんの他にも数十人が同様に避難している。Aさんは、被災翌日に不眠、食欲不振および過呼吸を訴え、家族に付き添われて救護所を訪れた。‥

【統合】Aさん(40歳、女性)は、集中豪雨による土砂災害で自宅が倒壊した。地元公民館に介護が必要な両親と避難し、Aさんの他にも数十人が同様に避難している。Aさんは、被災翌日に不眠、食欲不振および過呼吸を訴え、家族に付き添われて救護所を訪れた。Aさんの子どもは、避難途中に転倒し、頭部外傷のため救急病院に搬送されている。地元公民館では、弁当、水、お茶、缶コーヒー及び毛布が支給されている。救護所で、Aさんは被災の体験が繰り返し想起されて極度の不安を訴えているが、会話はできる。Aさんにこのような症状が出現したのは今回が初めてである。

看護師の最初の対応で適切なのはどれか。

1.精神科の受診を勧める。

2.ペーパーバッグ法を行う。

3.バイタルサインを測定する。

4.被災体験を積極的に話すよう促す。















―――以下解答―――

(解答)3

<解説>

1.(×)受診が必要な状態かをまず判断する必要がある。

2.(×)過呼吸がみられていないので、ペーパーバッグ法を用いる必要はない。

3.(○)不安の程度を、主観的な情報だけでなく、バイタルサインなど客観的な情報も踏まえて判断する。

4.(×)不安が落ち着くまで無理につらい体験を話させる必要はない。

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