【精神】Aさん(16歳、女子)は、両親と弟と4人で暮らしている。中学生の頃からモデルにあこがれてダイエットを始めた。高校に入ってからは、太ることへの恐怖から食べた後に吐いたり、緩下薬を服用することも多くなった。次第にやせが顕著になり、無月経となった。Aさんの状態を心配した母親に伴われ、心療内科を受診し、医師から入院治療を勧められ、Aさんは入院した。入院時、Aさんの身長は162cm、体重は36kg、体温35.0℃。血圧90/60mmHg。脈拍56/分、不整。
血液検査で最も注意すべきデータはどれか。
1.尿酸
2.血清カリウム
3.中性脂肪
4.HbA1c
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)尿酸値は低下するが、最も注意すべきデータではない。
2.(○)緩下剤の乱用や食物摂取の不足から低カリウム血症に陥りやすい。すでに不整脈もあるため、突然死する危険がある。
3.(×)中性脂肪は低下するが、最も注意すべきデータではない。
4.(×)HbA1Cよりも血糖値が重要である。