【精神】Aさん(25歳、男性)は未婚で両親と3人で暮らしている。大学卒業時に就職し、仕事も順調であった。4か月前、仕事のミスがあったことをきっかけに気分が落ち込み、食欲のない状態が1か月ほど続いたが、通勤は何とか続けていた。Aさんは、2か月前から不眠を訴えるようになり、先月からは、高額なマンションや車の購入契約をしたり、貯金の全額を宝くじの購入に費やしてしまうなどの行為がみられるようになった。Aさんは、心配した両親に付き添われて精神科病院を受診した。入院後1週間が経過した。Aさんは職場のことが気になると言って、連日頻繁に会社に電話をしている。看護師が面接をしたところ、今後への強い焦りの訴えが聞かれた。
看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1.仕事のことはあまり考えないようにと話す。
2.治療の見通しについてAさんと再確認する。
3.Aさんのテレホンカードをナースステーションで管理する。
4.Aさんの上司に病状を説明し、Aさんの行動への理解を求める。
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)Aさんは仕事について強い焦りを感じているので、「あまり考えないように」と話しても意味がない。
2.(○)治療によって症状がどう落ち着いていくか、見通しについて医師から説明されているはずである。それを確認することでAさんの焦りが緩和する可能性がある。
3.(×)精神保健福祉法では、精神障害者の通信や面会の自由が保障されている。
4.(×)Aさんの許可なくAさんの病状に関する個人情報を第三者に伝えてはならない。