【精神】58歳の男性。統合失調症。17年前に入院し、現在は開放病棟に入院している。常に幻聴があるが、日常生活に支障はない。病棟では作業療法に参加している以外は活動はせず、決まった患者と決まった場所に座って過ごしている。退院後1人暮らしをする予定の自宅へ週1回の定期的な外泊を繰り返している。血液検査の結果、空腹時血糖120mg/dl、総コレステロール180mg/dl、トリグリセライド230mg/dlであった。患者は1か月前から非定型抗精神病薬の服用を開始している。
今後最も注意すべき観察項目はどれか。
1.睡眠
2.運動
3.血糖値
4.血中コレステロール
―――以下解答―――
(解答)3
<解説>
非定型抗精神病薬は副作用が少ないが、眠気が起こりやすい。起立性低血圧が生じるなどの恐れがある。しかし、最も重要なのは体重増加や血糖上昇であり、糖尿病のある患者には使用禁忌である。