• 公開日: 2014/3/29
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

【精神】58歳の男性。統合失調症。患者に体重が増えたことを注意しても「別にそんなことはないよ、大丈夫だよ。食べていないよ」と逃げてしまう。…

【精神】58歳の男性。統合失調症。17年前に入院し、現在は開放病棟に入院している。常に幻聴があるが、日常生活に支障はない。病棟では作業療法に参加している以外は活動はせず、決まった患者と決まった場所に座って過ごしている。退院後1人暮らしをする予定の自宅へ週1回の定期的な外泊を繰り返している。現在の患者は身長169cm、体重63kg。この2か月間で体重が5kg増加した。患者に体重が増えたことを注意しても「別にそんなことはないよ、大丈夫だよ。食べていないよ」と逃げてしまう。

患者の発言の解釈で適切なのはどれか。

1.否認

2.投影

3.同一化

4.昇華















―――以下解答―――

(解答)1

<解説>

1.(○)否認は不快な感情、不安・恐怖をもたらすことから眼を背けることである。

2.(×)投影とは、受け入れがたい欲求を、無意識に自分以外の人が持っているようにみなすこと。

3.(×)同一化とは、他者の様々な特性を取り入れ自分のものとすることによって、自己のあり方や自己のイメージを変化させること。

4.(×)昇華は性欲動や攻撃性などの本能的欲求を、社会的に好ましく価値ある芸術活動、学習、スポーツなどに向けること。

関連記事

看護知識

ナース専科で看護知識を”学ぶ”記事ランキング