• 公開日: 2014/1/25
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2007年度(第96回)看護師国家試験 過去問題 午後58

【老年】Aさん、85歳の女性。2か月前から食欲不振と4kgの体重減少があり来院した。胃癌と診断され手術目的で入院した。1人暮らしで日常生活は自立している。身長148cm、体重38kg。中心静脈カテーテルが挿入され、3日後に全身麻酔での手術が予定されている。Aさんは「点滴の管が心配だから」とトイレ以外は臥床している。体温36.3℃、呼吸数20/分、夜間に時々咳そうがあるが喘鳴はない。

この時期に最も適切な援助はどれか。

  1. 呼吸訓練

  2. 床上排泄訓練

  3. 筋力強化運動

  4. 関節可動域訓練

―――以下解答―――









(解答)1  

<解説>

1.(○)術後は挿管の刺激などで気道分泌物が増加するが、創痛や加齢による呼吸機能の低下から、分泌物を喀出できずに無期肺や肺炎をおこす危険性がある。そのため呼吸訓練を最も重視して行う。

2.(×)術後、膀胱留置カテーテルを抜去した後はトイレまで歩行が可能になるため、床上排泄訓練の必要性は低い。

3.(×)2か月前から食欲不振と体重減少があるため、筋力増強訓練そのものが体力の消耗につながるため避ける。

4.(×)関節拘縮や拘縮しやすい条件はないため不要である。

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