• 公開日: 2014/3/29
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

【精神】19歳の男性。患者は看護師に「声が聞こえてくると、どうしても片脚跳びをやってしまう」と訴えている。…

【精神】19歳の男性。大学生。両親と兄の4人家族。1か月前から自室で独語をしながら片脚跳びをしている。母親に注意されると「『これをやめたら人生ゲームに乗り遅れる。やめたらおまえの負けだ』と言う声が聞こえてくる」と言い、夜間も頻繁に行っていた。母親が早く寝るように言うと、殴りかかろうとしたこともあった。次第に、食事や睡眠がとれなくなり、父親と兄に伴われ精神科病院を受診した。父親と精神保健指定医とに説得され入院の勧めに応じた。患者は看護師に「声が聞こえてくると、どうしても片脚跳びをやってしまう」と訴えている。

対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

1.「声が聞こえるのですね。つらいですね」

2.「誰が何と言っていますか。詳しく教えてください」

3.「体が心配です。できるだけ休んでください」

4.「片脚跳びをやめても何事も起きないから大丈夫ですよ」

5.「声が言っていることは間違っていますよ」















―――以下解答―――

(解答)1,3

<解説>

1.(○)幻聴に苦しんでいる患者の気持ちを推察して看護師が感じた感情を伝えるのは、看護師が行う最も重要なケアの一つである。

2.(×)詳しく問いただすことで、患者が幻聴の世界にますます入り込んでしまう。

3.(○)体を心配する看護師の言葉は患者に届くものである。

4.(×)現実を提示し、幻聴と距離を置かせることは重要だが、1.3の対応より優先度は低い。

5.(×)幻聴を否定すると、患者は反対に幻聴への確信を強めることが多い。

関連記事

看護知識

ナース専科で看護知識を”学ぶ”記事ランキング