• 公開日: 2014/3/29
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

【精神】39歳の男性。統合失調症。発症から20年が経過している。単身生活をしているが、以前から言語化が苦手で対人関係に疲れ、不安焦燥感が強くなると過飲食となり、…

【精神】39歳の男性。統合失調症。発症から20年が経過している。単身生活をしているが、以前から言語化が苦手で対人関係に疲れ、不安焦燥感が強くなると過飲食となり、生活に困難をきたすほど飲食代がかさみ入退院を繰り返す傾向があった。今回も同様の状態となったため患者本人の希望で開放病棟に入院した。入院後、昼夜に限らず不安に対する訴えが多い。なぜ不安なのかと聞いても「不安なんです」と言って、たびたび頓用の抗不安薬を希望し服用している。患者の表情や口調からは不安な感じは受けない。勤務している複数のスタッフに同じ訴えを繰り返している。

対応で最も適切なのはどれか。

1.積極的に頓用の服用を促す。

2.不安の背景について患者と話し合う。

3.何が不安なのか言語化するように求める。

4.過剰な関わりを求めていると判断して関わらない。















―――以下解答―――

(解答)2

<解説>

1.(×)ある程度頓用薬を用いるのはよいが、積極的にというのは不適切である。

2.(○)不安の背景について、患者を脅かさないようにしながら話し合うことが必要である。

3.(×)患者は言語化することが苦手なので、言語化を求めると不安が強くなると考えられるため不適切である。

4.(×)患者は関わりを求めているため、関わらないことは患者の不安を増強させてしまう。

関連記事