【母性】Aさん(35歳、経産婦)は、妊娠中に妊娠糖尿病と診断され、食事療法を行っていた。Aさんは、妊娠39週3日に3,500gの児を自然分娩した。分娩の所要時間は2時間45分、出血量は450ml、第1度会陰裂傷のため縫合術を受けた。分娩後6時間。Aさんは、体温37.2℃、脈拍64/分、血圧126/68mmHgである。子宮底の位置は臍高、子宮は軟らかく触れ、血性悪露が中等量みられる。下腹部痛はないが会陰縫合部の痛みが軽度ある。乳房に緊満はなく、乳腺開口は2、3本である。このときのAさんへの対応で最も適切なのはどれか。
1.床上安静を勧める
2.下腹部に温罨法を行う
3.子宮底の輪状マッサージを行う
4.乳房の自己マッサージを指導する
―――以下解答―――
(解答)3
<解説>
1.(×)子宮復古を促進するために軽い産褥体操を勧める。
2.(×)子宮収縮が十分でないため、罨法を行うなら冷罨法を行うのがよい。
3.(○)子宮が軟らかく触れ、子宮収縮が十分でないため子宮底の輪状マッサージを行う。
4.(×)出産当日は、出産の疲れをとってもらう方が大切である。