【母性】Aさん、28歳の初産婦。妊娠26週2日。事務の仕事をしている。身長154cm、非妊娠時体重51kg。健康診査時、体重59kg(2週間前から2.5kgの増加)。子宮底長23cm、腹囲78cm。血圧128/80mmHg。尿蛋白(-)、尿糖(±)。浮腫(-)。Hb11.2g/dl、Ht34.0%妊娠33週0日。妊娠診査の結果、体重61kg、子宮底長29cm、腹囲85cm。血圧120/76mmHg。尿蛋白(-)、尿糖(-)、浮腫(±)。Aさんは「膝の裏の血管が膨らんで青く浮き出てきました。夕方になると足がとてもだるくなります」と言う。
Aさんに必要なのはどれか。
1.体重を減らす。
2.下肢の冷罨法を行う。
3.終日安静臥床で過ごす。
4.弾性ストッキングを着用する。
―――以下解答―――
(解答)4
<解説>
1.(×)妊娠中の過度な体重増加は症状を悪化させるが、AさんのBMIは25.7で、肥満を示す28.0を超えておらず標準の範囲なので、体重を減らす必要はない。
2.(×)温罨法を行い、下肢の循環を改善させるのがよい。
3.(×)安静臥床の必要はなく、長時間の立位や歩行を避け、短時間でも足を高くして横になるように促す。
4.(○)弾性ストッキングは静脈還流を促進するのに効果的である。