【母性】34歳の1回経産婦。妊娠42週0日。前回は正常分娩で既往歴はない。誘発分娩目的で午前9時に入院した。入院時の診察所見は、子宮底長32cm、腹囲86cm。第1頭位、子宮口3cm開大、血圧124/76mmHg。尿蛋白(-)、尿糖(-)。入院時の対応で最も適切なのはどれか。
1.産婦の呼吸音を聴取する。
2.病棟内は車椅子で移動する。
3.左臍棘線上で胎児心拍数を測定する。
4.病院食以外は摂取しないように指導する。
―――以下解答―――
(解答)3
<解説>
1.(×)経産婦に呼吸器系の既往歴はなく、陣痛も開始していないことから呼吸音の聴取は適切ではない。
2.(×)分娩第1期の潜伏期であるため、活動を制限する必要はない。
3.(○)入院時に胎児心音を聴取して児の安全を確認する必要がある。第1頭囲における聴取部位は左臍棘線上である。
4.(×)多量のエネルギーを消耗する分娩に備えて、消化の良い食品を摂取できるよう促す。