【母性】在胎40週5日で出生した新生児。出生時体重2,900g。アプガースコア1分後9点。5分後10点であった。分娩所要時間12時間30分、分娩時出血量は280g。母親は母乳育児を希望している。出生後から母子同室となり、生後6時間から授乳を開始した。哺乳後、臥床させると淡黄色の水様性のものを少量嘔吐した。新生児への処置で適切なのはどれか。
1.腹臥位にする。
2.排気を十分行う。
3.糖水を追加する。
4.人工乳を追加する。
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)腹臥位は乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率が高いとされるので避ける。
2.(○)新生児は胃の捻転が起きやすく、飲み込んだ空気を排気するのが難しい。嘔吐予防のため十分な排気が必要である。
3.(×)嘔吐は少量であり低血糖の恐れはないため、糖水を追加する必要はない。
4.(×)母親が母乳育児を希望しているのに安易に人工乳を追加すると、児が母親の乳首を正しく吸えなくなる可能性がある。