【母性】妊娠39週、体重3,100gで正常に出生した生後12時間の新生児。体温36.8℃、心拍数144/分、呼吸数62/分。呼吸はやや不規則、肺雑音(-)、顔面に点状出血が少量見られる。おむつにはレンガ色のしみがみられる。日齢4日、体重2,950g、体温37.2℃、心拍数136/分、呼吸数45/分、頭部から体幹にかけて皮膚の黄染がみられ、血清ビリルビン値10mg/dl、排尿8回/日、排便4回/日、大泉門は平坦である。臍輪部に発赤はないがやや湿潤している。
児のアセスメントで適切なのはどれか。
1.正常経過である。
2.体重増加不良である。
3.臍部に感染徴候がみられる。
4.病的黄疸の徴候がみられる。
―――以下解答―――
(解答)1
<解説>
1.(○)バイタルサイン、大泉門の状態も正常である。
2.(×)新生児期には出生時体重に比べて3~10%の体重減少がみられる(生理的体重減少)。150gの減少は生理的体重減少の範囲である。
3.(×)臍部に発赤はなく、体温も平熱なので感染徴候はないと判断する。
4.(×)新生児の血清ビリルビン値の正常限界は15mg/dlである。この児の血清ビリルビン値は10mg/dlと正常範囲であり、病的黄疸ではない。