【小児】9歳のAちゃんは、2か月前から口渇、多飲および多尿があった。学校の健康診断で尿糖が陽性であったため、受診した。受診時の検査で、Aちゃんは、血糖398mg/dl(食後3時間経過)、HbA1C9.3%、動脈血pH7.40、尿糖4+、尿ケトン体+で、1型糖尿病の疑いで入院した。Aちゃんは1型糖尿病と診断され、インスリン注射4回法(朝・昼・夕に超速効型インスリン、就寝前に持続型インスリン)が開始された。
Aちゃんへのインスリン注射の指導で適切なのはどれか。
1.学校では注射をしない。
2.自己注射の習得を目指す。
3.毎回、同一部位に注射する。
4.注射は朝昼夕の食事の30分前に行う。
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)1日4回の注射が必要なため、学校での注射も必要である。
2.(○)自己注射の習得を目指す。
3.(×)同一部位に注射すると皮膚に硬結ができ、インスリンが吸収されにくくなってしまう。
4.(×)超速効型インスリンは効果がすぐに現れるので、食事直前に注射する。