【小児】Aくん、8歳の男児。夕方自転車で帰宅途中に転倒し、利き腕である右肘を強打した。疼痛、腫脹があり受診。単純エックス線撮影の結果、右上腕骨顆上骨折の診断を受け入院した。上腕から手関節までシーネを装着した。
観察で優先度が最も高いのはどれか。
1.知覚鈍麻
2.関節拘縮
3.出血量
4.かゆみ
―――以下解答―――
(解答)1
<解説>
1.(○)骨折による内出血やシーネ固定により、神経障害が出現する危険性がある。そのため手指の知覚鈍麻の有無を確認することは重要である。
2.(×)シーネを装着したばかりなので、拘縮の可能性は低い。
3.(×)開放性骨折ではないので、出血が起こっても、内出血になる。内出血の徴候は神経障害として現れる。
4.(×)シーネ装着によってかゆみが出現する場合があるが、観察の優先度は低い。