【小児】Aくん、8歳の男児。夕方自転車で帰宅途中に転倒し、利き腕である右肘を強打した。疼痛、腫脹があり受診。単純エックス線撮影の結果、右上腕骨顆上骨折の診断を受け入院した。術後8日に上腕から手関節までギプス固定を行い、2日後に退院することになった。
指導で適切なのはどれか。
1.就寝時は右腕の下に枕を用いる。
2.入浴はギプスがとれるまで避ける。
3.ギプスがとれるまで自宅療養する。
4.外出時はギプス部位を網包帯で固定する。
―――以下解答―――
(解答)1
<解説>
1.(○)ギプス固定をした右腕の循環障害が起こらないように、右腕を枕やクッションなどで挙上する。
2.(×)上肢のギプスの場合、ギプス部を保護して入浴やシャワーが可能である。
3.(×)ギプスによる障害がなければ特に自宅療養にする必要はない。
4.(×)外出時、雨の場合はギプスを濡らさないよう注意する必要はあるが、ギプス部位を網包帯で固定する必要はない。