【小児】エリクソンの発達課題における思春期の特徴はどれか。
1.「勤勉性」対「劣等感」
2.「自律性」対「恥、疑惑」
3.「基本的信頼感」対「不信感」
4.「自我同一性の確立」対「自我同一性の拡散」
―――以下解答―――
(解答)4
<解説>
1.(×)学童期で学校のルールの中で教育を受け、自分の能力を試される時期である。与えられた課題に向けて勤勉性を身につけていくが、目標が達成できずに劣等感をもつようになることもある。
2.(×)幼児期前期で言葉の発達が著しく何でも自分でやってみようとする。基本的生活習慣を通して自我も発達していくが、達成できなかった場合には、恥・疑惑の感覚が生じる。
3.(×)乳児期で、安定した母子関係を通して自分を取り巻く環境や人間が信頼できるものであることを知る時期である。
4.(○)思春期・青年期で、第2次性徴を機に自分自身を見直し、社会に存在する意味や将来について考える時期である。この段階では客観性を重視する傾向があり、物事のメリット・デメリットを冷静に考えたり、今後の見通しについても不安をもち自我同一性が形成されないと自分がわからない、社会での役割がわからないという混乱が生じる。