【小児】在胎40週、3,100gで出生した新生児。胎児超音波検査で先天性心疾患を疑われていたが、検査の結果、ファロー四徴症と診断された。全身状態が良好であったため、外来通院で経過を観察することとなり1か月で退院した。根治手術が成功し、その後も外来受診が継続された。ある日母親から「乳歯が虫歯になり抜くことになりました。何か注意することがあれば事前に知りたいのですが」と小児科外来に電話があった。
説明で適切なのはどれか。
1.入院による抜歯となる
2.出血が止まりにくい
3.抜歯前に抗菌薬を内服する
4.特別な注意点はない
―――以下解答―――
(解答)3
<解説>
1.(×)入院の必要はない。
2.(×)先天性心疾患が原因で出血が止まりにくいということはない。
3.(○)先天性心疾患では、口腔内の常在菌が血液のなかに入り、心臓で増殖する「感染性心内膜炎」の頻度が高い。歯を抜く時や口腔内の手術を行う時は予防的にペニシリン系の抗生剤を内服する。