【小児】喘息発作のために救急外来に来院した小学生。喘鳴が著明で、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)は91%である。対応で適切なのはどれか。
1.会話を促す。
2.起座位にする。
3.水分摂取を促す。
4.胸式呼吸を行わせる。
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)酸素飽和度が91%であることから低酸素血症に陥っている。会話を制限し、呼吸を優先するよう指導する必要がある。
2.(○)起座位になることによって横隔膜が下がり、肺容量や呼吸面積が広がるため有効である。
3.(×)水分摂取は、喀痰喀出を促すため必要だが、事例は喘息の大発作であり、低酸素血症に陥っていることから、経口的な摂取では苦痛が強い。輸液によって水分を補給する必要がある。
4.(×)胸式呼吸は換気効率が低い。腹式呼吸を行わせる方がよい。