【小児】1歳の男児。4日前から鼻汁、咳および発熱が続いている。本日、コプリック斑が認められ、発疹も出現したため麻疹と診断された。児は細気管支炎を併発しており、付添入院した。1歳6か月のいとこが近所に住んでおり1週間前に児と遊んだが、現在は無症状である。「うちの子と遊んだいとこは、麻疹の予防接種をしていないのですが、大丈夫でしょうか」と児の母親から相談を受けた。
いとこの状況についてのアセスメントで最も適切なのはどれか。
1.潜伏期にあたるので経過観察が必要である。
2.直ちに麻疹ワクチンの接種が必要である。
3.ガンマグロブリンの筋肉注射が必要である。
4.現在発症していないので感染していないと考えられる。
―――以下解答―――
(解答)1
<解説>
1.(○)麻疹の潜伏期間は8~12日であり、接触から7日しか経っていないので経過観察が必要である。
2.(×)感染者と接触後、72時間以内に麻疹ワクチンを接種することで発症を予防できる可能性がある。しかしこの場合は7日が経過しているので無効である。
3.(×)感染者との接触後、1週間以内にガンマグロブリンを投与することで受動免疫をつけることが可能であるが、この場合は7日が経過してしまっているので無効である。
4.(×)麻疹の潜伏期間から判断して、7日経った時点で発症していないと判断するのは早い。