• 公開日: 2014/1/25
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

【老年】Aさん(74歳、女性)は、右肺尖部癌と診断され、外科的治療は困難で、外来で抗癌化学療法を実施していた。半年後、胸壁への浸潤が進行したため、抗癌化学療法目的で入院した。Aさんは5年前に夫を亡くしてからは1人暮らしをしており、入院前は、近所に住むAさんの娘が毎日訪問していた。入院後、呼吸苦と前胸部の痛みに対して、緩和ケアチームが関わることを主治医がAさんに提案した。その後、Aさんは病棟看護師に「私は末期ではないのになぜ緩和ケアを受けるのですか」と尋ねた。病棟看護師の説明で適切なのはどれか。

【老年】Aさん(74歳、女性)は、右肺尖部癌と診断され、外科的治療は困難で、外来で抗癌化学療法を実施していた。半年後、胸壁への浸潤が進行したため、抗癌化学療法目的で入院した。Aさんは5年前に夫を亡くしてからは1人暮らしをしており、入院前は、近所に住むAさんの娘が毎日訪問していた。入院後、呼吸苦と前胸部の痛みに対して、緩和ケアチームが関わることを主治医がAさんに提案した。その後、Aさんは病棟看護師に「私は末期ではないのになぜ緩和ケアを受けるのですか」と尋ねた。

病棟看護師の説明で適切なのはどれか。

1.「有効な治療法がないので緩和ケアに切り替えましょう」

2.「痛みが我慢できるなら緩和ケアを受ける必要はないですね」

3.「緩和ケアは病気の段階とは関係なくつらい症状を緩和するものです」

4.「痛みを軽減するための麻薬が処方できるのは緩和ケアチームの医師に限られるからです」

―――以下解答―――









(解答)3  

<解説>

1.(×)緩和ケアは終末期特有のケアではない。

2.(×)我慢できるかどうかは関係なく、苦痛な症状を緩和するのが緩和ケアである。

3.(○)緩和ケアは病気の段階と関係なくつらい症状を緩和するケアである。

4.(×)麻薬の処方は緩和ケアチームの医師に限定されない。 

関連記事

看護知識

ナース専科で看護知識を”学ぶ”記事ランキング