【老年】Aさん(88歳、男性)は、脳梗塞の後遺症で、要介護5の認定を受けている。Aさんは意思を明確に表出できない。63歳の娘が介護を行っている。娘が食事形態を工夫して摂食の援助を行ってきたが、これまでにAさんは2回の誤嚥性肺炎を起こしている。今回、3回目の誤嚥性肺炎で入院し、低栄養状態を改善するための栄養管理方法の1つとして、医師が娘に胃瘻の造設を提案した。胃瘻について説明を受けた娘は、「父は管を入れてまで生きたくないと日頃から言っていたので、胃瘻にはしたくありません。」と言った。Aさんは胃瘻を造設しないで、自宅で療養することになった。退院後に訪問診療と訪問看護とを受ける手続きをして退院した。退院後3日、訪問看護師はAさんの自宅を訪問した。
Aさんを援助するための情報で最も重要なのはどれか。
身体活動性
経口摂取の状況
娘の調理の技術
排泄介助の方法
娘の胃瘻に関する知識
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
2.(○)胃瘻造設を勧められながら経口摂取を選択しているため、経口摂取の状況に関する情報収集の優先度は高い。
1.3.4.5.(×)必要な情報だが、優先順位は低い。