【老年】Aさん(66歳、男性)は妻と2人で暮らしている。Aさんは、会社を1年前に定年退職した後、ほとんど外出せず、生活が不規則になり不眠傾向になった。特定健康診査の際、Aさんは「これまで、仕事だけを一生懸命やってきた。家事はやる気にならない」と言い、一緒に来た妻は「このまま体が弱ってしまうのではないか」と言っている。
Aさんへの看護師の助言で最も適切なのはどれか。
「家事を分担してはいかがですか」
「疲れるまで運動してはいかがですか」
「睡眠導入薬について医師と相談してはいかがですか」
「参加できそうな趣味のグループを探してはいかがですか」
―――以下解答―――
(解答)4
<解説>
1.(×)「家事はやる気にならない」というAさんの訴えを受け止めていない発言である。
2.(×)ほとんど外出しないAさんにとって、疲れるまで運動するというのは、目標が高すぎる。
3.(×)まず、日常生活のなかで工夫できる点がないかどうかを探す方が先である。
4.(○)仕事のかわりに打ち込めるものを探し、参加することで、生活のリズムが改善される可能性がある。