【老年】Aさん(73歳、女性)は、動悸の精密検査の目的で入院した。心電図や血液検査などで異常所見はなかったが、Aさんは全身倦怠感、食欲不振、腰痛、便秘などを訴え続け、薬物療法を行っているが症状は改善していないという。日中はぼんやりと過ごしており「心臓がドキドキして、ハッと朝早く目が覚め、死ぬんじゃないかと思い、その後眠れなくなる」と言う。Aさんは、午前0時ころ覚醒し、ベッドサイドでため息をついている。
看護師のAさんへの対応で最も適切なのはどれか。
就寝時間を遅くするように言う。
眠れなくても横になっているように話す。
医師に確認して睡眠導入薬の服用を促す。
ベッドを離れるよう誘い、しばらく話をする。
―――以下解答―――
(解答)4
<解説>
4.(○)「眠る」という課題からAさんを引き離し、鬱積したつらさを解放する必要がある。
1.2.3.(×)Aさんは「眠る」ことに、どうにもならない思いをもっているので、看護師の助言を受けいれられないと判断する。