【老年】Aさん、85歳の女性。2か月前から食欲不振と4kgの体重減少があり来院した。胃癌と診断され手術目的で入院した。1人暮らしで日常生活は自立している。身長148cm、体重38kg。中心静脈カテーテルが挿入され、3日後に全身麻酔での手術が予定されている。順調に経過し、食事は5分粥6回食になった。Aさんは5日後に退院予定だが、「病院にいる間はいいけど、これから食事を作るのが大変そう」と話している。
退院時の食事指導で適切なのはどれか。
退院直後に1日3回食とする。
食事の献立例を一緒に考える。
繊維質の多い食品を摂取する。
食べる早さは気にしなくてよい。
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)胃の容積が小さくなっているため、1日5回~6回の分割食にする。
2.(○)Aさんは術後の食事のイメージが持てずに不安を訴えているため、食事の献立例を一緒に考え、Aさんが食事に対して安心感をもてるように関わる。
3.(×)脂肪分や繊維質の多いものは胃への負担になるため避ける。
4.(×)早食いは消化不良やダンピング症候群を誘発するため避ける。