【老年】Aさん、92歳の男性。身長178cm、体重50kg。1年前から寝たきり状態で、82歳の妻と長男夫婦と同居している。食事はむせがあるが全介助で摂取できる。排せつは尿便にともになく、おむつを使用している。介護は妻が1人で行っている。最近急に活気がなくなり、食事量が減少し、下痢が続いたため入院した。食事摂取量が増加し、踵部は表皮剥離の状態である。症状も改善し退院が予定されている。
褥瘡の悪化を防ぐための妻への指導で最も適切なのはどれか。
日光浴を勧める。
踵部に円坐をあてる。
エアーマットを使用する。
踵部のマッサージをする。
―――以下解答―――
(解答)3
<解説>
1.(×)褥瘡部は適度な湿潤を保つことが治癒を促すため、日光浴は適切ではない。
2.(×)円座の使用は褥瘡周囲の血液循環を障害し、褥瘡の治癒を遅延させる。
3.(○)エアーマットは体圧の分散を促すため、適切である。
4.(×)褥瘡部のマッサージは組織のずれを発生させ、損傷部を悪化させるので禁忌である。