【老年】65歳の女性。身長157cm、体重56kg。長女夫婦と2人の孫と2階家屋一戸建てに住んでいる。本人の部屋は2階にある。長女夫婦が共働きのため、孫の幼稚園の送迎や世話などで毎日忙しく過ごしている。1か月前の市の健康診査で骨密度の検査を受けたところ精査を勧められ、近医で骨粗鬆症と診断され、ビスホスホネート製剤の内服を開始した。
骨折リスクを低減するための生活指導で適切なのはどれか。
幼稚園の送迎を控える。
服薬を確実に継続する。
毎日の縄跳びを始める。
体幹の回旋運動を積極的に行う。
ビタミンAを多く含む食品を積極的に摂取する。
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)体を動かすことで骨量が維持される。活動を控えることで骨粗鬆症が悪化し、骨折のリスクが高まる。
2.(○)ビスホスホネート製剤には骨量の減少抑制、維持、増加効果がある。服薬を継続することで骨折を予防することができる。
3.(×)骨が脆弱化しているため、関節に負担のかかる縄跳びはむしろ骨折のリスクを高める。
4.(×)回旋運動は脊椎骨折を引き起こす可能性が高いため、制限する。
5.(×)骨形成に必要なのはビタミンDである。