【老年】65歳の女性。身長157cm、体重56kg。長女夫婦と2人の孫と2階家屋一戸建てに住んでいる。本人の部屋は2階にある。長女夫婦が共働きのため、孫の幼稚園の送迎や世話などで毎日忙しく過ごしている。1か月前の市の健康診査で骨密度の検査を受けたところ精査を勧められ、近医で骨粗鬆症と診断され、ビスホスホネート製剤の内服を開始した。
転倒予防のための環境調整で優先度が高いのはどれか。
玄関の段差にスロープをつける。
廊下の中央に厚いじゅうたんを敷く。
トイレと風呂場に手すりを設置する。
階段と廊下に夜間の足元照明を設置する。
―――以下解答―――
(解答)4
<解説>
1.(×)スロープは車椅子を利用する場合に必要となるが、患者の場合は歩行できるので必要ない。
2.(×)じゅうたんによって余計な段差ができ、転倒の原因となる。
3.(×)トイレでの動作に問題はないため優先度は低い。
4.(○)加齢に伴い、特に夜間の視覚機能が弱まることから、足元に照明を設置することは重要であり、転倒予防につながる。