【老年】75歳の女性。2か月前に脳梗塞を発症した。右上下肢の不全麻痺があるが、上肢は肩まで挙上できる。歩行の際の留意点で適切なのはどれか。
右側に付き添って歩く。
近視用の眼鏡を装着させない。
歩行中は右上肢を三角巾で固定する。
杖の長さは肘をまっすぐ伸ばせる程度にする。
―――以下解答―――
(解答)1
<解説>
1.(○)患者は自力で歩けるものの、右側にバランスを崩して転倒するおそれがあるため、右側に付き添って歩くのは適切である。
2.(×)安全に歩行するには、むしろ眼鏡を装着したほうがよい。
3.(×)右上肢は肩まで挙上でき、肩関節の亜脱臼を起こす可能性は低いため、三角巾による固定は不要である。
4.(×)杖の長さは、立った姿勢で大転子に相当する高さに調節する。肘関節は軽度曲がる程度がちょうどよい。