【老年】65歳の男性。2日前脳梗塞を発症し言語障害をきたした。「生年月日はいつですか」と尋ねたところ、「はいそうです。何だか分かりませんが、何にもどうにもいました。何かそういうことあります」と明瞭な口調で答えた。運動神経麻痺はなく、統合失調症の既往はない。
この障害はどれか。
作話
構音障害
ブローカ失語
ウェルニッケ失語
―――以下解答―――
(解答)4
<解説>
1.(×)作話とは思い出せない状況や事柄などについて、つじつまをあわせるために虚構の話を作ることをいう。
2.(×)構音障害とは、話すための口蓋や舌、口唇の運動に障害があり、うまく発音できないことをさす。
3.(×)話したり書いたりする中枢(ブローカ中枢)の障害で、他人の言葉を理解することはできるが、話したり書いたりすることができなくなる。
4.(○)スムーズに話せるが言葉に言い間違いが多く、意味不明で支離滅裂であるのが特徴である。他人の言葉や書かれた言葉の意味を理解するウェルニッケ中枢の障害である。