• 公開日: 2014/1/25
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

【成人】開頭術後24時間が経過した。JCSⅠ-2。体温37.5℃。脈拍88/分、血圧138/84mmHg。呼吸数18/分、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)98%(酸素吸入3L/分)。脳室ドレナージが行われている。Aさんへの看護で適切なのはどれか。

【成人】Aさん(59歳、女性)は、午前2時ころにバットで殴られたような激しい頭痛を自覚し、嘔吐した。午前4時、Aさんは、頭痛を我慢できなくなったために、家族に付き添われて救急搬送され、緊急入院した。入院時、ジャパン・コーマ・スケール(JCS)Ⅰ-1、四肢の麻痺を認めない。Aさんはくも膜下出血と診断され,入院後に緊急開頭術を受けることになった。開頭術後24時間が経過した。JCSⅠ-2。体温37.5℃。脈拍88/分、血圧138/84mmHg。呼吸数18/分、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)98%(酸素吸入3L/分)。脳室ドレナージが行われている。

Aさんへの看護で適切なのはどれか。

  1. 両液窩を冷やす

  2. 酸素吸入を中止する

  3. 起き上がらないように説明する

  4. 痛み刺激を与えて意識レベルを確認する

―――以下解答―――









(解答)3  

<解説>

1.(×)術後の脳浮腫の影響で体温がやや高値と考えられる。両腋窩の冷却は必要ない。

2.(×)酸素投与によって動脈血酸素飽和度が維持できているため、酸素投与は中止しない。 

3.(○)脳室ドレナージを行っているため、頭部を安静に保つ必要がある。 

4.(×)刺激を与えなくても覚醒している状態なので、痛み刺激は必要ない。

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