【成人】Aさん(59歳、女性)は、午前2時ころにバットで殴られたような激しい頭痛を自覚し、嘔吐した。午前4時、Aさんは、頭痛を我慢できなくなったために、家族に付き添われて救急搬送され、緊急入院した。入院時、ジャパン・コーマ・スケール(JCS)Ⅰ-1、四肢の麻痺を認めない。Aさんはくも膜下出血と診断され,入院後に緊急開頭術を受けることになった。開頭術後24時間が経過した。JCSⅠ-2。体温37.5℃。脈拍88/分、血圧138/84mmHg。呼吸数18/分、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)98%(酸素吸入3L/分)。脳室ドレナージが行われている。
Aさんへの看護で適切なのはどれか。
両液窩を冷やす
酸素吸入を中止する
起き上がらないように説明する
痛み刺激を与えて意識レベルを確認する
―――以下解答―――
(解答)3
<解説>
1.(×)術後の脳浮腫の影響で体温がやや高値と考えられる。両腋窩の冷却は必要ない。
2.(×)酸素投与によって動脈血酸素飽和度が維持できているため、酸素投与は中止しない。
3.(○)脳室ドレナージを行っているため、頭部を安静に保つ必要がある。
4.(×)刺激を与えなくても覚醒している状態なので、痛み刺激は必要ない。