【成人】Aさん(56歳、男性)は、若いころテニスの選手で、現在も趣味でテニスを続けている。膀胱癌と診断され、膀胱全摘除術・回腸導管造設術の手術目的で入院した。Aさんは「外来で病名を聞いた時は動揺しましたが、家族と話し合い、今は心の準備ができています」と看護師に話した。
手術までの観察項目で緊急の処置を必要とする可能性があるのはどれか。
1.尿閉
2.頻尿
3.潜血尿
4.排尿時痛
―――以下解答―――
(解答)1
<解説>
1.(○)尿閉は膀胱癌が尿路を閉塞させたことを示し、放置すれば水腎症から腎不全に至る。
2.(×)頻尿は膀胱癌による膀胱刺激症状で、緊急性は低い。
3.(×)潜血尿は膀胱癌による症状で、血尿として増強しない限り緊急性は低い。
4.(×)排尿時痛は膀胱癌による症状で、緊急性は低い。