【成人】34歳の男性。独身。身長178cm、体重70kg。仕事で疲労が重なり、性器ヘルペスが発症したため受診し、本人の希望でHIV検査を行った結果、HIV抗体陽性であり、1週間後にHIV血漿ウィルス量等の結果が出るので再受するように説明された。性器ヘルペスには抗ウィルス薬が処方された。1年が経過し、多剤抗HIV薬の内服も順調で健康状態はよい。交際中のパートナーと結婚を考えていると看護師に相談があった。パートナーには患者からHIV陽性である事実ははなしており、パートナーにHIVやその他の性感染症は認められない。
パートナーの二次感染予防方について患者への説明で正しいのはどれか。
1.「性交渉はできません」
2.「性交渉のときはコンドームを正しく装着してください」
3.「パートナーに予防的に抗HIV薬を内服してもらいましょう」
4.「あなたのウィルス量が減ればパートナーへの感染の危険性はなくなります」
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
薬物療法によってHIVウィルスが減少したとしても、患者の感染のリスクは依然としてあるため、性交渉のときはコンドームを正しく使用する必要がある。パートナーに抗HIV薬を使用してもHIV感染の予防にはならない。