• 公開日: 2014/1/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2011年度(第100回)看護師国家試験 過去問題 午前104

【成人】Aさん(50歳、女性)は右乳癌と診断され、手術を受けるために入院した。Aさんは夫を3年前に腎臓癌で亡くしたが、貸しビル業を引き継いでおり、経済的な問題はない。趣味はテニスである。Aさんの術後の経過は良好で、外来で抗癌化学療法を受ける予定で退院した。Aさんは患側上肢のだるさ、疲れやすさが残ると外来看護師に話した。

Aさんの患側上肢の浮腫を予防する方法で適切なのはどれか。

1.使い捨てカイロを患側の腋窩にあてる。

2.患側上肢はなるべく動かさないようにする。

3.患側上肢のマッサージを中枢から末梢へ行う。

4.患側上肢の静脈では抗癌剤の静脈内注射を行わない。















―――以下解答―――

(解答) 4 

<解説>

1.(×)患側上肢はリンパ節の切除によってリンパ液が貯留しやすく、皮膚が脆弱になりやすい。カイロなど皮膚への刺激が強いものは避けるようにする。

2.(×)上肢に停滞するリンパ液が静脈にうまく還流できるように、関節可動域の運動を行う。

3.(×)上肢に停滞するリンパ液が静脈にうまく還流できるように、患側上肢を末梢から中枢に向けてマッサージする。

4.(○)患側上肢での採血や静脈内注射、血圧測定などは避けるようにする。

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