【老年】Aさん(80歳、女性)は、数年前から腰痛に悩まされ、腰部脊柱管狭窄症と診断されている。他に疾患はない。ADLは自立しているが、歩くと腰が痛むため活動は控えがちである。Aさんは夫と死別して1人で暮らしている。娘が1人いるが子育てのため、娘は毎日は手伝いに来られない。Aさんは腰痛が激しくなり、娘と一緒に受診した。
痛みを起こさないための指導で適切なのはどれか。
「腰をひねる運動が効果的です」
「しゃがむときは、腰を曲げずに膝を曲げましょう」
「物を持ち上げるときは、体から離して持ち上げましょう」
「ベッドから起きあがるときは、まずあお向けになりましょう」
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)腰をひねったり反らせたりすると症状が悪化する。
2.(○)しゃがむときは、腰がまっすぐになるように、膝を曲げる。
3.(×)腰への負担を減らすために、物を持ち上げるときは体に密着させる。
4.(×)あお向けで起き上がると、腰が反って症状が悪化する。まずうつぶせ姿勢をとってから起き上がるようにする。