【成人】癌性疼痛で硫酸モルヒネ徐放錠を1日2回(9時、21時)内服している患者が19時に痛みを訴えた。このときの対応で最も適切なのはどれか。
1.睡眠導入薬の内服
2.塩酸モルヒネ水の内服
3.ペンタゾシンの筋肉内注射
4.21時の硫酸モルヒネ徐放錠を早めに内服
―――以下解答―――
(解答) 2
<解説>
1.(×)硫酸モルヒネ(オピオイド)を使用しても痛みが増強する場合は、睡眠導入剤では効果はない。
2.(○)速やかに痛みをとる目的で、レスキュー(臨時追加投与)で塩酸モルヒネを用いることがのぞましい。患者は内服できるので、塩酸モルヒネ水が適切である。
3.(×)オピオイドを用いている患者に、オピオイドよりも効果の低いペンタゾシンを用いても効果はない。
4.(×)徐放剤には速効性はない。また定時に内服するのが原則である。