• 公開日: 2014/1/27
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

【成人】35歳の男性。震度6強の地震発生36時間後、がれきの下から救出され、病院に搬入された。長時間大腿部が圧迫されていたため、下肢に知覚・運動障害を認めたが、意識は清明で呼吸と循環動態とは安定していた。入院後、両下肢が著しく腫脹し、赤褐色尿を認め、全身状態が急速に悪化した。血液検査で血清クレアチニンキナーゼ値(CK)と血清カリウム値が急激に上昇した。最も考えられるのはどれか。

【成人】35歳の男性。震度6強の地震発生36時間後、がれきの下から救出され、病院に搬入された。長時間大腿部が圧迫されていたため、下肢に知覚・運動障害を認めたが、意識は清明で呼吸と循環動態とは安定していた。入院後、両下肢が著しく腫脹し、赤褐色尿を認め、全身状態が急速に悪化した。血液検査で血清クレアチニンキナーゼ値(CK)と血清カリウム値が急激に上昇した。最も考えられるのはどれか。

1.PTSD

2.深部静脈血栓症

3.ネフローゼ症候群

4.挫滅症候群(クラッシュシンドローム)















―――以下解答―――

(解答)4  

<解説>

長時間大腿部が圧迫された後に全身状態が悪化し、血清CKとカリウム値が上昇したことから、挫滅症候群(筋肉の組織が大量に破壊され、CK・K値が上昇し心室細動や腎不全を発症して死に至る)である可能性が高い。

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