• 公開日: 2014/1/27
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

【成人】心拍出量が増加しているにもかかわらず心不全に至るのはどれか。

【成人】心拍出量が増加しているにもかかわらず心不全に至るのはどれか。

1.高血圧

2.心筋梗塞

3.拡張型心筋症

4.甲状腺機能亢進症















―――以下解答―――

(解答) 4 

<解説>

1.(×)本態性の高血圧の場合、高血圧性心疾患では左室拡張障害を起こし、後負荷不適合に伴う心不全を起こすことがある。徐々に起こるうっ血性心不全を起こしやすい、心拍の増加は特徴的ではなく他の危険因子も絡んでくる。

2.(×)心筋の壊死組織により血液酵素が心筋から逸脱し、不整脈、心原性ショック、心不全を起こすことがあり、心拍数の増加とは限らない。

3.(×)左心系の心不全徴候を示し、心拍出量の減少、全身臓器の血流低下と同時にうっ血性心不全を起こし呼吸困難に陥ることがある。心機能低下が進むと心室頻拍などの不整脈を起こすことがある。

4.(○)頻脈、心筋収縮機能の亢進、循環血液量の増加、末梢血管抵抗の低下により心拍組織の代謝が亢進し、必要な心拍出量が増加して高拍出性心不全を起こす。

関連記事

看護知識

ナース専科で看護知識を”学ぶ”記事ランキング