【在宅】Aさんは、胃癌の終末期で、肺の癌性リンパ管症による呼吸困難があり「夜も眠れない」と訴えている。フェイスマスクによる酸素(8ml/分)とモルヒネ塩酸塩(20mg/日)とを投与中である。呼吸数30/分。脈拍120/分。痛みの訴えはない。看護師の対応で適切なのはどれか。
1.酸素流量を15l/分に増やす
2.モルヒネ塩酸塩の増量を検討する
3.呼吸は数日で楽になると説明する
4.ネブライザーによる吸入で気道を加湿する
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)酸素流量は医師が決定する。
2.(○)呼吸困難の苦痛を緩和するために、モルヒネ塩酸塩の増量について検討が必要である。
3.(×)癌性リンパ管症の根本的な解決策はないので、数日で楽になることはない。
4.(×)癌性リンパ管症は、気道の外側にリンパ液が溜まり、肺胞と毛細血管間のガス交換を妨げているので、ネブライザーの気道加湿では解決しない。