• 公開日: 2014/3/23
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2011年度(第100回)看護師国家試験 過去問題 午前95

【在宅】Aさん(78歳、男性)は、76歳の妻と娘の3人で暮らしている。Aさんは、大腸癌と診断され、手術を受けてストーマを造設した。その後、再発し、治療を行ったが効果がなく、在宅で緩和ケアを行うことになった。Aさんは腹部の癌性疼痛を訴え、オキシコドン塩酸塩徐放錠を1日2回内服している。Aさんは食べたいときに食べたいものを少量ずつ食べているが、摂取量が減少してきている。妻は腰痛があり、娘は日中、仕事に出ている。退院後、Aさんは痛みが強くなってきた。外来でオキシコドン塩酸塩徐放錠が増量されていた。その後、全身状態が悪化し傾眠傾向がみられるようになった。そのため、確実に疼痛がコントロールできるよう、フェンタニル貼付剤に切り替えることになった。AさんのADLは低下しており、介護している妻は腰痛の増強を訴え始めている。

訪問看護師による家族への指導で適切なのはどれか。

1.フェンタニル貼付剤は痛みのある部位に貼る。

2.フェンニタル貼付剤は痛みが出始めたら交換する。

3.残ったオキシコドン塩酸塩徐放錠は医療機関に返却する。

4.妻の腰痛の緩和のためにフェンニタル貼付剤を使用してもよい。















―――以下解答―――

(解答)3 

<解説>

1.(×)フェンタニル貼付剤は、痛みのある部位に貼る必要はない。ただし、同一部位に繰り返し貼らず、貼る場所をローテーションする。

2.(×)フェンタニル貼付剤は、医師の指示に沿って定期的に交換する。

3.(○)残ったオキシコドン塩酸塩徐放錠は医療機関に返却する。

4.(×)フェンタニル貼付剤は合成麻薬であり、Aさんに処方されたものなので、妻に使用してはならない。

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