• 公開日: 2014/3/23
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2011年度(第100回)看護師国家試験 過去問題 午前93

【在宅】Aさん(70歳、男性)は、65歳の妻と2人で暮らしている。Aさんは67歳のときに安静時に振戦が現れ、パーキンソン病と診断された。ヤールの重症度分類ステージIIIで、要介護3である。Aさんの症状として、仮面様顔貌、小刻み歩行および前傾姿勢がある。歩行練習を行っており、排泄は時間はかかるが自分でできている。Aさんの長男夫婦は車で1時間のところに住んでおり、週末に様子を見にきている。Aさんは訪問看護を2週間に1回利用している。妻は「今後もできる限り自宅で介護したいが、病状が進行してどんどん動けなくなってきて不安です。機能訓練すれば動けるようになるかしら」と話した。

妻の不安を緩和するための訪問看護師の行動で適切なのはどれか。

1.長男夫婦に平日の機能訓練を依頼する。

2.サービス担当者会議の開催を提案する。

3.もう少しがんばって介護するように妻を励ます。

4.訪問リハビリテーションの適応ではないと話す。















―――以下解答―――

(解答)2 

<解説>

1.(×)長男夫婦の都合を考慮せずに機能訓練を依頼してはならない。

2.(○)Aさんと妻およびサービス担当者間で、今後の方針やサービス内容について再検討する必要がある。

3.(×)「がんばれ」と励ますことは、将来に不安を覚えている妻をよけいに不安がらせることになる。

4.(×)主治医やリハビリテーション担当者などの意見も聞いた上で判断するべきである。

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