• 公開日: 2014/3/23
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2007年度(第96回)看護師国家試験 過去問題 午後37

【在宅】Aさん、46歳の男性。脳腫瘍で放射線治療を受け退院した。医師から本人と妻に余命半年であることが告げられた。Aさんは自宅で静かに最期を迎えたいと希望している。軽度の右片麻痺があり、トイレ歩行時は妻が介助している。日中はソファーに腰掛けて過ごすことが多い。訪問診療と訪問看護を利用している。Aさんは最近「庭の植木を見ていると気持ちが落ち着く。無理してでも少し庭に出てみたいな」と繰り返し話す。妻は「転ぶと大変だから、なるべく家の中にいましょう」とAさんと訪問看護師に話す。

訪問看護師の対応で最も適切なのはどれか。

1.「庭に出るには主治医の許可が必要です」

2.「庭に出る時は訪問看護師が付き添います」

3.「転倒予防教室で訓練した後に考えましょう」

4.「体力を消耗しますから外に出ない方がいいですね」















―――以下解答―――

(解答)2 

<解説>

終末期の看護ではその人の生活の満足感(QOL)を最優先する視点が必要である。転倒を恐れる妻の不安を解消しながらAさんの希望をかなえるような援助が望まれる。

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