【在宅】Aさん、70歳女性。72歳の夫と2人暮らしである。脳梗塞の既往と神経痛のため上肢の動きに制限がある。伝い歩きが可能である。数日微熱が続き、肺炎と診断されたため入院したが抗菌薬の治療で軽快し退院した。食事は夫の介助で摂取し、時々むせがみられる。排泄も夫の介助でトイレに行っている。 夫はAさんの好きな食品を遠くまで行って買い求め、食事ごとに用意している。食事時は、Aさんが「起き上がるのが面倒くさい」と言うため、仰臥位のまま介助している。
夫への食事介助の指導で最も適切なのはどれか。
1.Aさんの好む姿勢にする。
2.食事時はAさんを座位にする。
3.嚥下する時は下顎を挙上させる。
4.介助時はAさんの顔を横に向ける。
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)Aさんの好む姿勢ではなく、食事や嚥下のしやすい姿勢に調整する。
2.(○)坐位にすることは誤嚥性肺炎の予防および日常生活動作の維持・拡大のうえで重要である。
3.(×)嚥下する時は気管に食物が入らないように顎を引くようにする。
4.(×)食事時にAさんの顔を横に向けるのは、Aさんが食事を自分の目で確認し、自力で摂取することを妨げるので適切でない。