【在宅】7歳の男児。筋ジストロフィー。誤嚥性肺炎のため入院した。両親との3人家族。車椅子介助で特別支援学校(養護学校)に通学している。父親は早朝から深夜まで仕事のため不在が多い。介護はほぼ母親が担っている。母親は軽度の高血圧症がある。 退院後3ヶ月がたち、母親の付き添いで再び通学が可能となった。しかし、毎日介護と家事とを行っている母親に疲労がみられるようになった。訪問看護師が訪問すると、「今朝血圧を測ったら160/100mmHgだったが、大丈夫だろうか」と母親から相談があった。受診を勧めた上で次に行う対応で適切なのはどれか。
- 直ちに男児の入院を手配する。
- ホームヘルプサービスの利用を勧める。
- 母親に厳密な塩分制限を含む食事指導を行う。
- 特別支援学校(養護学校)をしばらく休ませるよう勧める。
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)男児に健康上の問題はないため、入院の必要はない。
2.(○)介護や家事負担による母親の疲労が血圧の上昇を招いたと考えられるため、負担を一部軽減するためのホームヘルプサービスは有効である。
3.(×)厳密な塩分制限は母親にさらに負担を強いることになる。現段階では負担の軽減になることを優先させる。
4.(×)男児に学校を休ませることで家庭での母親の負担が増すため、勧められない。